はじめに|「PCが重い」の正体、説明できますか?
- Aさん
- またパソコンが重いんですけど…仕事にならないです!
- Bさん
- それ、もしかしてアプリ開きすぎじゃない?
社内ヘルプデスクや情シス担当者なら、一度は受けたことがある相談が「PCが重い」という言葉です。
ですが、この“重い”という表現はとても曖昧。
単に「動作が遅い」のか、「ネットが遅い」のか、「アプリが固まる」のか――原因はさまざまです。
本記事では、社員から「PCが重い」と言われたときに確認すべき基本的なポイントを整理し、トラブルシューティングの流れをわかりやすく解説します。
「ITが苦手」という方でも読めるよう、シンプルにまとめましたのでぜひご活用ください!
よくある「PCが重い」のパターン
「PCが重い」と感じる状況は、大きく分けて次の4つに分類されます。
- 起動や動作が遅い
電源を入れてから使えるまでに時間がかかる、クリックしても反応が遅い。 - ネットが遅い
Webサイトが開かない、動画が止まる、オンライン会議がカクつく。 - アプリが固まる
Excelやブラウザなど特定アプリだけが動かなくなる。 - 異音・熱の問題
ファンの音が大きい、本体が熱くて処理が鈍い。
一言で「重い」といっても、原因がどこにあるか切り分けないと正しく対処できません。
確認すべきチェックポイント
1. タスクマネージャーを確認
まずは タスクマネージャー(WindowsならCtrl+Shift+Esc) を開いてみましょう。
CPU、メモリ、ディスクの使用率が常に90%を超えている場合は、リソース不足が原因の可能性があります。
- CPU使用率が高い場合 → アプリを開きすぎている/不要なバックグラウンドタスクが走っている
- メモリ使用率が高い場合 → メモリ容量不足/ブラウザタブの開きすぎ
- ディスク使用率が高い場合 → HDD劣化/常駐ソフトの読み込み遅延
2. ストレージの空き容量
ストレージ(特にCドライブ)の空き容量が 10%未満 だと、処理速度が極端に落ちます。
不要なファイルやキャッシュを削除し、必要なら外付けストレージやクラウドに移行しましょう。
3. ネットワーク環境
「ネットが遅い」と訴えられた場合は、PCではなく Wi-Fiや回線 が原因かもしれません。
- 他の社員も遅い → 社内回線やプロバイダに問題
- その人のPCだけ遅い → Wi-Fi設定やLANケーブル、ドライバに問題
4. アプリやOSの更新状況
古いバージョンのアプリやWindows Update未適用は、動作不良や脆弱性の原因になります。
アップデート状況を確認し、可能であれば最新版に更新しましょう。
5. ウイルス・マルウェア感染
マルウェアに感染すると、PCが異常に遅くなることがあります。
セキュリティソフトでスキャンを実施し、怪しいソフトが入っていないかチェックしましょう。
6. ハードウェアの老朽化
3年以上使っているPCでHDD搭載モデルの場合、ハードディスクの劣化 が重さの原因になりやすいです。
SSDへの換装やメモリ増設で大幅に改善するケースがあります。
現場で役立つ!切り分けフローチャート
- PC全体が遅いか、特定アプリだけか?
→ 全体 → ハード・OS問題/特定 → アプリ設定や更新問題 - 社内ネットワーク全体で遅いか?
→ 全体 → 回線・ルーター問題
→ 個別 → PCのWi-Fi設定/LANケーブル - 高負荷状態が続いているか?
→ タスクマネージャーで確認し、異常アプリを終了
トレンド情報:最近よくある原因
- TeamsやZoomの常時利用
常駐プロセスがメモリを大量消費。PCスペック不足が表面化。 - クラウドアプリの普及
ネットワーク帯域が逼迫しやすく、回線品質の影響を受けやすい。 - セキュリティソフトの負荷
高機能化に伴い、古いPCでは動作が鈍くなることも。
まとめ|「重い」は切り分けが大事!
- PCが重いときは、原因を特定することが最優先。
- リソース不足/ネットワーク不調/ソフト不具合/ハード老朽化など、多角的に確認する。
- 一時的な対処(再起動や不要アプリ終了)と、恒久的な改善(PC更新・SSD換装)を組み合わせることが重要。
ご相談ください|「社員から『PCが重い』と言われたら、どう対応すればいい?」そんな時に
- 社内のPCが遅くて業務効率が落ちているのを改善したい
- ネットワークやPCの設定を見直して安定稼働させたい
- 社員の「困った!」にすぐ対応できる仕組みを整えたい
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