はじめに|RPAって何?人の代わりに働くロボット?
- Aさん
- 毎日、同じデータ入力ばっかりでミスも多くて大変…
- Bさん
- それ、RPAに任せたらいいんじゃない?
事務作業の効率化が求められる今、注目を集めているのが 「RPA(アール・ピー・エー)」。
でも、「聞いたことはあるけど、実際どういうもの?」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、専門知識がなくてもわかるように、RPAの仕組み・できること・導入のポイントを
やさしく解説します。
RPAとは?
RPAとは Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション) の略で、
「人間がパソコン上で行っている定型業務を、自動で実行するソフトウェアロボット」のことです。
いわば、“パソコンの中で働く事務員”のような存在です。
具体的にはどんなことをしてくれるの?
RPAは、次のような「繰り返し作業」を得意としています。
- Excelやシステムへのデータ入力
- 請求書や注文書の発行・送付
- 売上や在庫データの集計
- メールの送受信・整理
- Webサイトからのデータ収集
つまり、「人が毎回同じ操作をしている仕事」は、RPAに任せることができるのです。
RPAの仕組み
RPAは、人の操作手順を記録し、それをプログラムとして自動実行します。
たとえば、「Aシステムにログイン → データをコピー → Excelに貼り付け → メールで送信」
といった作業を、あなたの代わりにミスなく繰り返してくれるのです。
プログラミングの知識がなくても、マウス操作を覚えさせるだけで設定できるツールも増えています。
RPAでできること・できないこと
✅ RPAが得意なこと
- 定型的でルールが明確な作業
- 1日何度も繰り返す単純業務
- Excel・メール・基幹システムなどをまたぐ事務処理
⚠️ RPAが苦手なこと
- 判断が必要な業務(例:内容を読んで判断する、例外対応)
- 人とのコミュニケーションが必要な業務
- データや画面が頻繁に変更される業務
つまり、RPAは“人の手足を補う”ツールであり、
「考える」部分は人間の仕事として残ります。
導入のメリット
① 業務効率化とコスト削減
人手で1時間かかっていた作業を、RPAなら数分で完了。
残業削減や人員の有効活用につながります。
② ミスの防止
「入力ミス」「送信漏れ」などのヒューマンエラーを防げます。
正確な処理は、信頼性の高い業務運営に直結します。
③ 働き方改革への貢献
単純作業から解放され、人がより価値の高い業務に集中できるようになります。
結果として、チーム全体の生産性もアップします。
どんな業務に向いている?
業務カテゴリ | RPAの活用例 |
---|---|
経理・会計 | 請求書発行、経費精算、入金照合 |
総務・人事 | 勤怠集計、給与明細メール送付 |
営業・販売 | 顧客データ入力、受発注処理 |
IT・情報システム | システム監視、ログ整理、アカウント管理 |
このように、「繰り返し・ルール化できる業務」はRPAの得意分野です。
RPA導入の流れ
- 現状分析
業務の中で「手作業が多く、時間がかかっている作業」を洗い出します。 - 自動化の対象を決定
効果が大きく、ミスが起こりやすい作業から始めるのがおすすめです。 - RPAツールの選定・設定
無料のツールから企業向けの本格的なものまで、用途に合わせて選びましょう。 - テスト運用・改善
最初は一部業務からスタートし、問題点を調整します。 - 本格稼働・全社展開
成功パターンを横展開することで、全社的な効率化が実現します。
RPAの代表的なツール例
※以下は一般的に知られている主要ツールです(商標名の使用に注意しつつ紹介)。
- UiPath(ユーアイパス):世界的に利用されているRPAプラットフォーム。
- Automation Anywhere:クラウド対応で大規模運用に強い。
- WinActor(ウィンアクター):日本国内で人気。非エンジニアでも使いやすい操作性が特長。
これらのツールはどれも「業務を自動化する」という目的は共通していますが、
操作のしやすさ・コスト・サポート体制などに違いがあります。
よくある疑問Q&A
Q:RPAとAI(人工知能)は同じ?
A:違います。RPAは「決められた手順を正確に実行する」仕組み。
一方、AIは「学習や判断ができる」仕組みです。
最近では、AIとRPAを組み合わせて「より柔軟に自動化する」事例も増えています。
Q:中小企業でも導入できる?
A:はい。最近はクラウド型で初期費用を抑えたRPAも多く、
1つの部署・業務単位から導入するケースも一般的です。
Q:導入するとシステム部門がいらなくなる?
A:いいえ。むしろRPAを運用・管理するために、情報システム部門の重要性は増します。
まとめ
- RPAは「パソコン上の定型業務を自動化するロボット」
- 単純作業を自動化することで、時間とコストを削減できる
- 得意なのは「ルール化できる仕事」、苦手なのは「判断が必要な仕事」
- 導入は“小さく始めて大きく育てる”のが成功のコツ
ご相談ください|「RPAを導入したい」「業務を自動化したい」そんな時に
- 毎日のルーティン業務を効率化したい
- 人手不足で、事務作業の時間を減らしたい
- RPAを導入したいが、どこから始めればいいか分からない
- 自社の業務にRPAが合うのか知りたい
- 導入後の運用・保守もまとめて相談したい
当社では、「困った時に駆け込める、情報システムのかかりつけ医。」として、幅広くサポートいたします!
まずはお気軽にご相談ください♪
私たちと一緒に働いてみませんか?
インフラ・ネットワーク・クラウド──
あなたの技術が、お客様の課題解決に直結します。