はじめに|「保存してないのに閉じた…」そんな経験ありませんか?
- Aさん
- Wordが固まって動かない!保存してないのに、どうしよう…
- Bさん
- 大丈夫じゃない?“自動保存”ってやつで勝手に残ってるでしょ?
仕事中に「Excelが固まった!」「Wordが応答しない!」と慌てたことはありませんか?
数時間かけて作った資料がフリーズで消えた――そんな悪夢、誰でも一度は味わったことがあるかもしれません。
でも実は、Microsoft 365(旧Office)製品には「自動保存」や「回復機能」が備わっています。
うまく活用すれば、「あのデータどこ!?」という焦りを最小限に抑えられるのです。
本記事では、ExcelやWordがフリーズしたときにデータはどこまで残っているのか?
そして、復元の方法・予防策まで、初心者の方でも分かりやすく解説していきます。
Excel・Wordがフリーズしたとき、実際どうなる?
パソコンが固まったとき、まず気になるのは「今の作業、保存されてる?」ですよね。
結論から言うと――条件次第で、ある程度は自動的に保存されています。
🔹 自動保存(AutoSave)機能
Microsoft 365(クラウド対応版)を利用している場合、
上部に「自動保存(AutoSave)」のスイッチがあります。
これが「オン」になっていると、数秒ごとにOneDriveまたはSharePointに自動で保存されます。
つまり、突然のフリーズや強制終了でも、ほとんど失われません。
🔹 自動回復(AutoRecover)機能
一方で、従来型のOffice(PCにインストールされているWord/Excelなど)には
「自動回復用ファイル」という仕組みがあります。
これは、数分おきに一時ファイルを作っておき、強制終了時にその内容を復元できるもの。
たとえばWordでは:
[ファイル] → [情報] → [ドキュメントの管理] → [保存されていないドキュメントの回復]
というメニューから、未保存ファイルを探すことができます。
保存されるタイミングと場所の仕組み
意外と知られていませんが、Officeアプリは裏で一時ファイルを随時作成しています。
状況 | 保存されるか | 保存先 |
---|---|---|
AutoSaveオン(Microsoft 365) | ✅ 常時保存 | OneDrive/SharePoint |
AutoRecoverオン(ローカル版) | ✅ 数分ごと | 一時フォルダ(例:C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Word\ ) |
手動保存なし・AutoRecoverオフ | ❌ 保存されない | – |
特に注意したいのは、「保存せずに閉じる」をクリックした場合。
このときは、自動回復ファイルも削除されてしまうため、復旧はほぼ不可能です。
【ケース別】復元できるかを見極めよう
ケース①:ExcelやWordが「応答なし」で強制終了した
→ 自動回復ファイルから復元可能な場合が多い。
アプリを再起動すると、「ドキュメント回復」ウィンドウが自動で表示されることもあります。
ケース②:パソコンが突然シャットダウンした
→ ほとんどの場合、数分前までの内容が残る。
AutoRecoverが正常に動いていれば、次回起動時に自動的に復元候補が提示されます。
ケース③:フリーズ後、電源ボタンで強制終了した
→ 一時ファイルが破損するリスクあり。
復元フォルダにファイルがあっても、完全に開けないことがあります。
再現性がある場合は、ハードディスクやメモリの点検も検討しましょう。
復元の手順(Word/Excel共通)
- アプリを再起動する
→ 自動的に「ドキュメント回復」画面が出てくる場合があります。
そこから目的のファイルを選択。 - 表示されない場合は手動で探す
[ファイル] → [情報] → [バージョンの管理] → [保存されていない文書の回復]
(Excelでは「ブックの管理」) - 復元したファイルを必ず別名で保存
元のファイルに上書きしてしまうと、破損リスクが高まるため注意です。
フリーズを防ぐための基本チェックリスト
「そもそもフリーズさせない」ことが一番の対策です。
以下のポイントを定期的に確認しましょう。
- ✅ ファイルサイズが大きすぎないか?
グラフや画像を多用したExcelは動作が重くなりがちです。 - ✅ 不要なアドインを無効化しているか?
使っていない拡張機能がトラブルを招くことがあります。 - ✅ 自動保存をオンにしているか?
特にOneDriveやSharePoint環境では常時オンを推奨。 - ✅ Windows Update/Office Updateを実施しているか?
不具合修正パッチが適用されていないと、動作不安定の原因になります。 - ✅ 外部デバイスの抜き差しを控える
USBメモリや外付けHDDの接続中に保存すると、フリーズのもとになります。
もし復元できなかったら?
それでも見つからない場合は、焦らず次の確認をしましょう。
- 💡 「.asd」「.wbk」「.tmp」などの拡張子を検索
これらは自動保存の一時ファイルです。 - 💡 OneDriveの「バージョン履歴」を確認
クラウド保存中なら、過去の編集段階を遡れます。 - 💡 IT管理者やサポートに相談
特に法人利用では、管理者側で自動バックアップを取っている場合もあります。
まとめ|慌てない・諦めない・設定しておく!
ポイント | 内容 |
---|---|
✔ 自動保存(AutoSave) | クラウド利用時はリアルタイム保存で安心 |
✔ 自動回復(AutoRecover) | 数分ごとにバックアップ、一時停止でも復旧可能 |
✔ 手動保存の習慣も忘れずに | ショートカット「Ctrl+S」をクセに! |
✔ トラブル前に設定確認 | 「オプション」→「保存」で自動保存間隔を調整 |
たとえアプリが止まっても、完全にゼロになることはほとんどありません。
大切なのは「設定をしておくこと」と「焦らず確認すること」です。
突然のトラブルは誰にでも起こります。
でも、正しい知識を持っていれば、“失われない仕組み”を味方につけることができます。
ご相談ください|「ExcelやWordがフリーズする」「データが消えた」「保存できない」そんな時に
- 作業中にアプリが固まってしまうことが多い
- 「自動保存」や「OneDrive」の設定方法が分からない
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