はじめに:最近増えてます「それ、偽物のメールです!」
最近こんなメール、見たことありませんか?
- 「あなたのアカウントに異常があります。今すぐログインしてください」
- 「お支払い方法に問題があります。情報を更新してください」
- 「税金の還付金があります。こちらから申請を」
一見すると「公式っぽい」「本物っぽい」メールに見えるかもしれませんが…
そのメール、偽物(フィッシングメール)かもしれません!
フィッシングメールって何?
いわゆる詐欺メールのことです。
本物そっくりのロゴや名前を使って、
「こちらからログインしてください」
「このリンクから支払ってください」
といった偽サイトに誘導し、
あなたのID・パスワード・カード情報を盗もうとする手口です。
こんなメールは要注意!
- 件名が「緊急」「重要」「あなたのアカウントが停止されます」など対応を煽るような言葉
- 差出人のメールアドレスやURLが見慣れないドメイン
- 本文の日本語が不自然(翻訳ツールで書いたような違和感)
- リンク先のURLが「http://」から始まっていたり、意味不明な英数字
どう見分ければいいの?
以下のポイントをチェックしましょう:
チェックポイント | 内容 |
---|---|
差出人のメールアドレスを確認 | 本当にその会社のメールアドレスか? |
リンク先のURLをよく見る | 正規のドメインか?不審な英数字はないか? |
ログインはブックマークから | メールのリンクは使わず、いつものURLからアクセス |
「個人情報を要求」されたら疑う | メールでパスワードやカード情報は基本、聞きません! |
正規のドメインかどうかの見分け方
そもそも「ドメイン」って?
ドメインとは、インターネット上の住所のようなものです。
例えば:
- Amazonなら →
https://www.amazon.co.jp
- 楽天なら →
https://www.rakuten.co.jp
この「amazon.co.jp」「rakuten.co.jp」の部分が、ドメイン名です。
ニセモノの例
最近の偽サイトは、このドメインを「本物っぽく」作ってきます…
たとえば:
本物 | 偽物 |
---|---|
amazon.co.jp | amazon-secure-login[.]com |
rakuten.co.jp | rakuten-support-jp[.]net |
mufg.jp | mufg-account.jp-login[.]net |
一見似ていますが、微妙に違うのがポイントです!
初心者でもできる!見分け方5つ
1. 一番最後の部分をよく見る
本物は、企業名+「
.co.jp
や.jp
、.com
」 のようなドメインが一般的。
偽物は、変な単語+「jp-login[.]com」みたいな“長くて怪しい”ものが多いです。
2. 「www.〇〇.co.jp」の〇〇が“企業名だけ”になっているか確認
本物 →
www.amazon.co.jp
偽物 →www.amazon-login123.co-login[.]net
“本物の企業名だけ”で完結してるのが基本です。余計な単語が入っていたら疑って!
3. スラッシュ「/」の前までをチェック
URLが長いと、後半にそれっぽい文字列が出てくることも。
例:
https://login.secure-update[.]com/amazon.co.jp/login
→ 本当のドメインは「secure-update[.]com」、これは偽物!
スラッシュ「/」の前までが“本当の住所”です。そこを見るクセをつけましょう。
4. メールの差出人の「@の後ろ」もチェック
メールの送り主が「Amazonカスタマーサポート」などと書かれていても、
差出人のアドレスが support@amaz0n-login[.]jp
だったら偽物です。
「@の後ろ」は“送信元の住所”と覚えて、よく見ましょう。
5. よく使うサイトは“お気に入り登録”しておく
いちいちURLを見なくても、ブックマークからアクセスすれば安全。
メールのリンクはなるべくクリックしない!
もし偽物のメールを開いてしまったら?
焦らず、以下の対応をしましょう!
- すぐにパスワードを変更(ログイン情報を入力してしまった場合)
- カード会社や銀行に連絡(情報を入れてしまった場合)
- セキュリティソフトでスキャン
- 社内や上司に報告(会社メールの場合)
まとめ:「疑ってから動く」がちょうどいい
最近の偽メールは本物そっくりで、とても巧妙です。
でも、ちょっとだけ注意を払うことで、被害を防ぐことができます。
「ちょっと待って、それ本物?」
そう思える“クセ”をつけることが、あなた自身と大切な情報を守る第一歩です。
ご相談ください
当社では、「困った時に駆け込める、情報システムのかかりつけ医。」として、IT支援サービスを行っています!
ITの不安やお悩み、お気軽にご相談ください!
おわりに
「知らなかった」では済まないのが、ネットの世界です。
メールを開くその前に、偽物ではないか今一度確認してみましょう!