はじめに|「本物そっくりのメール」…あなたは見抜けますか?
- Aさん
- 銀行からメールが来て、口座情報を更新しろって書いてあったから、リンクをクリックしたんだけど…
- Bさん
- それ、もしかして“フィッシング詐欺”じゃない?
いまや誰もがスマホやパソコンを使う時代。そんな私たちを狙った「フィッシング詐欺(Phishing)」の被害が年々増えています。
見た目は本物そっくりのメールやSMS。ほんの一瞬の油断で、個人情報やお金を盗まれてしまうことも。
この記事では、初心者の方でも理解できるように、フィッシング詐欺の仕組み・実際の手口・対策方法をわかりやすく解説します!
フィッシング詐欺とは?
「フィッシング詐欺」とは、偽のメールやWebサイトを使って、個人情報や金銭情報を盗み取る行為のことです。
名前の由来は、英語の “Fishing(釣り)” に似ています。つまり「エサ(偽メール)」を使って“人を釣る”という意味です。
代表的な目的
- 銀行口座やクレジットカード情報の取得
- ネットショップのログイン情報の奪取
- SNSアカウントやクラウドサービスの乗っ取り
- 個人情報の収集と転売
攻撃者は、実際に存在する企業やサービスを装って信頼を得ようとします。
たとえば、「Amazon」「銀行」「宅配業者」「マイナンバーポータル」など、誰もが使う身近なサービス名を利用してくるのです。
実際にあったフィッシング詐欺の手口
ここでは、最近多く報告されている実例をいくつか紹介します。
① 銀行を装ったメール
「あなたの口座で不審な取引が確認されました。今すぐ確認してください。」
という内容で、メール内のリンクをクリックすると偽の銀行サイトに誘導されるケース。
URLは本物に酷似しており、よく見ると「〇〇bank-secure.com」など、少しだけ異なります。
② 宅配業者を装ったSMS
「お荷物をお届けできませんでした。再配達はこちらから。」
というショートメッセージで、リンクを開くと偽の再配達ページが表示され、クレジットカード番号を入力させる手口です。
③ ショッピングサイトのログイン詐欺
有名ECサイトを名乗り、
「不正ログインの疑いがあるため、再ログインが必要です」
というメールを送信。
リンク先で「ID・パスワード」を入力してしまうと、攻撃者にアカウントが乗っ取られ、勝手に買い物されることもあります。
④ SNS乗っ取り詐欺
「本人確認が必要です」などとDMを送り、偽のログインページへ誘導。
SNSが乗っ取られ、知人に詐欺メッセージを送る踏み台にされるケースもあります。
フィッシング詐欺の見分け方
初心者でもできる、簡単な見分け方を紹介します。
チェック項目 | 注意ポイント |
---|---|
送信元アドレス | 「@」以降が公式ドメインと一致しているか確認 |
リンクURL | 正しいドメイン名か?「https://」で始まるか? |
日本語の違和感 | 不自然な文体・機械翻訳のような文章に注意 |
添付ファイル | すぐに開かず、送信元を確認する |
差出人名 | 有名企業でも、「support」「info」など一般的な表記だけでは信用しない |
「あれ?ちょっと変だな」と思ったら、クリックしない!
不安なときは、公式サイトを直接検索して確認しましょう。
もしクリックしてしまったら?
万が一、偽サイトにアクセスしてしまった場合も慌てずに。
- すぐにパスワードを変更する
他のサービスでも同じパスワードを使っている場合は、すべて変更しましょう。 - クレジットカード情報を入力した場合
カード会社に連絡して、利用停止や再発行を依頼。 - 不正ログインの痕跡がある場合
サービス提供元へ報告・相談を行う。 - ウイルス感染の可能性がある場合
セキュリティソフトでフルスキャンを実施。
「被害を最小限に抑えるには“早めの対応”が命」です!
フィッシング詐欺を防ぐための対策
● 公式アプリや正規サイトからアクセスする
メールやSMSのリンクをクリックせず、ブックマークや公式アプリから開くクセをつけましょう。
● パスワードを使い回さない
複数サービスで同じパスワードを使うと、一つ漏れただけで芋づる式に被害が広がります。
パスワード管理ツールの利用もおすすめです。
● 二段階認証を設定する
ログイン時に「認証コード」や「確認通知」を要求する仕組みを使えば、乗っ取りリスクを大幅に減らせます。
● セキュリティソフトの導入
ウイルス対策ソフトやブラウザ拡張機能が、危険なサイトをブロックしてくれます。
企業では、社内全体のセキュリティ対策を統一することが重要です。
まとめ
- フィッシング詐欺は「偽のサイトやメール」で情報を盗む手口。
- 「本物そっくり」な見た目でも、URLや日本語に違和感があれば要注意。
- 万一クリックしても、すぐに連絡・変更・スキャンを行えば被害を最小限に。
- 普段から「公式サイトを直接開く」習慣を!
ご相談ください|「怪しいメールが届いた」「ネットの安全性が不安…」そんな時に
- 社員にフィッシング詐欺の教育を行いたい
- 社内メールのセキュリティを強化したい
- 情報漏えい対策を専門家に相談したい
- どこから被害が出ているのかわからず困っている
当社では、「困った時に駆け込める、情報システムのかかりつけ医。」として、幅広くサポートいたします!
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