はじめに:「とりあえず再起動」は本当に正解?
パソコンの調子が悪いとき、誰かが必ず言う合言葉。
「とりあえず再起動してみたら?」
都市伝説的な“おまじない”のようですが、実際、これで直ることも多いのは事実です。
でも、“万能薬”のように使うのは危険!
場合によっては、再起動によって状況が悪化する=トドメを刺すケースも存在します。
この記事では、「再起動の本当の効果」と「やってはいけない再起動」について、プロの視点で解説します。
再起動が“効く”代表的なケース
一時的に動作が重くなっているとき
→ メモリの解放・プロセスの整理などが行われ、スッキリする
アプリがフリーズしたとき
→ 強制終了できないソフトもリセットされて元通りに
ネット接続が不安定なとき
→ ネットワーク設定やIPの再取得で改善することも
このあたりは「とりあえず再起動」で本当に効果があるパターンです!
再起動で“トドメを刺してしまう”ケースとは?
アップデート中にフリーズ → 再起動
最悪の場合、Windowsの起動に失敗することがあります。
更新が完了していない状態で再起動すると、パソコンの中身が中途半端な状態になり「更新失敗」→「起動不能」に。
正しくは:「電源は切らないでください」が出ているときは絶対に待つ!
データ保存前にフリーズ → 電源長押し再起動
「保存してなかったファイル」がすべて消えるのはこのパターン。
メモ帳やExcel、画像編集ソフトなど、編集中のデータが飛ぶリスクあり。
正しくは:自動保存機能があるか確認&こまめな保存習慣を!
ハードディスク(HDD)やSSDが劣化しているとき
不安定なドライブに対して強制的な再起動を繰り返すと、物理的な損傷やファイル破損が進行する可能性があります。
正しくは:パソコンから異音や頻繁なフリーズがあるときはまずバックアップ&診断を!
BIOS設定やドライバ変更後、すぐ再起動
設定ミスや不適切なドライバインストールの直後に再起動すると、
OSが起動できなくなることもあります(特にグラフィック系・ブート設定変更など)。
正しくは:設定変更は慎重に。特にドライバやBIOS系は元に戻せる準備を!
再起動の“使いどころ”を間違えないために
状況 | 再起動してOK? | 備考 |
---|---|---|
動作が重い | ◎ | 有効な初手 |
フリーズ | ◎ | リセット目的で有効 |
アップデート中に止まってる | ✖ | 強制再起動は危険 |
データ編集中に固まった | △ | 保存状況に注意 |
ハードディスクが異音 | ✖ | まずバックアップ・診断 |
ソフトや設定を変更した直後 | △ | 内容によっては危険 |
まとめ:再起動は“応急処置”であって“根本治療”ではない!
- 再起動=一時的なリセットとしては有効
- でも、毎回同じ不調が出るなら、必ず他に原因がある
- そして、状況によっては再起動が「最後の一撃」になるリスクもある
「とりあえず再起動」もいいけれど、タイミングと状況を見極めることが大切です。
ご相談ください:再起動しても直らない、その症状“診察”します
- アップデートのたびにエラーが出る
- 何度再起動してもPCが不安定
- 何が原因かわからないけど怖くて触れない
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