はじめに|“抜く前にクリック”って本当に必要?
「ファイルのコピーが終わったら、そのままUSBを抜いてるけど…特に問題ないし」
「“安全に取り出す”って出るけど、正直ちょっと面倒」
「でもなんか怖いから、一応クリックしてから抜いてる…」
──そんなふうに、USBメモリの「安全な取り出し」について、
ちゃんとやる派と、気にせず抜く派に分かれるのではないでしょうか。
実は、最近のWindowsではそのまま抜いても大丈夫な設定が標準になっているのをご存知ですか?
この記事では、「安全な取り出し」の本当の意味と、やらなくていい場合・やるべき場合の違いについて解説します!
「安全な取り出し」は何をしているの?
USBメモリを安全に取り出すとき、パソコンは主に以下の処理を行っています。
- 保存中のデータを書き込み終える
- システムとUSBの接続を正しく解除する
- 通信中に抜いてしまうリスクを防ぐ
つまり、「もう使っていません。抜いても大丈夫ですよ」とパソコンが確認してくれる操作です。
でも最近のWindowsは「抜いてもOK」?
Windows 10以降、USBメモリや外付けHDDはデフォルトで「クイック取り外し」設定になっています。
これにより、「取り出す」操作をしなくても、基本的に安全に抜けるようになっています。
「クイック取り外し」とは?
これは、USBの書き込み速度よりも“安全に抜けること”を優先する設定モードのことです。
書き込みキャッシュ(=一時的にデータを貯めてからまとめて書き込む仕組み)を使わないため、
ファイルを保存する速度は少し落ちますが、基本的にはいつでも安心してUSBを抜ける状態が保たれるようになっています。
でもやっぱり注意すべき場面はある!
「安全な取り出し」が必要ないとはいえ、以下のようなときはやはり取り出し操作すべき or 抜かない方が安心です。
1. ファイルのコピーや保存中だった場合
- データが完全に書き込まれていないと、破損のリスクあり
2. ExcelやWordファイルを直接USB上で開いていた場合
- 編集内容がまだ保存されていない可能性も
3. 「高パフォーマンス」モードに変更している場合
- 書き込み速度を優先するモードでは、「安全に取り出す」操作が必須
確実に安全を取るなら、やはり「安全に取り出す」習慣は残しておいた方が無難!
自分のUSBの設定を確認・変更するには?(Windows11の場合)
- エクスプローラーからUSBメモリを右クリック → プロパティ
- [ハードウェア]タブの「USB Device」を選択→プロパティ
- [ボリューム]タブの「🛡️表示」を右クリック(管理者権限が必要)
- [ポリシー]タブから「クイック取り外し」 or 「高パフォーマンス」を選べる
補足:Macでは「取り出す」は必須!
- macOSでは現在も「安全に取り出す」操作が推奨されています
- 取り出しをせずにUSBを抜くと、「不正な取り出し」として警告が出ることも
まとめ|「やらなくてもいい」が「やったほうがいい」こともある
内容 | 理由 |
---|---|
クイック取り外しモードなら、基本的に操作なしでOK | Windows 10以降の標準設定 |
でも書き込み中・開いてるファイルがあるときはNG | データ破損の可能性あり |
高パフォーマンスモードの場合は必ず取り出す | バッファリングを多用しているため |
Macは今も「取り出し」操作が必要 | OSの設計上そうなっている |
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