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【なぜ遅い?】ホテルのWi-Fiがやたら遅い理由

はじめに|「ホテルのWi-Fi、全然つながらない…」その原因、知っていますか?

Aさん
Wi-Fiがあるって聞いたのに、全然つながらない!
Bさん
こっちも、リモート会議がブツブツ切れて進まない…

ホテルのWi-Fiが遅い・不安定――それは「あるある」なトラブルです。
しかし、その原因は単純ではなく、複数の要素が重なって発生しています。

この記事では、難しい専門用語をできるだけ避けつつ、
「なぜホテルのWi-Fiは遅くなるのか?」をわかりやすく解説していきます。
出張族や旅行好きの方、そしてホテルの経営者にも役立つ内容です!


ホテルWi-Fiが遅い理由はひとつじゃない!

ホテルのWi-Fiが遅いと感じるとき、その原因は大きく分けて次の5つに分類できます。

① 利用者が多すぎる(=回線が“渋滞”している)

夕方~夜にかけて、宿泊客が一斉にWi-Fiを使い始めると、
通信の「渋滞」が起こります。
特に動画配信サービスやビデオ通話は大量のデータを使うため、
一人が使うだけで帯域(通信の通り道)を圧迫してしまいます。

つまり、「みんなが一斉にお風呂に入る時間にお湯の出が悪くなる」のと同じ現象です。
どんなに高速な回線でも、利用者数が多ければ遅くなるのです。


② ルーターやアクセスポイントの性能不足

ホテルのWi-Fiは「各フロアに設置されたルーター」や「共用アクセスポイント」で構成されています。
しかし、古い機器をそのまま使っていると、最新端末に対応しきれません。

  • Wi-Fi 4(IEEE 802.11n)しか対応していない
  • 同時接続数が10台程度しかない
  • ファームウェアが古いまま

こうした状況では、最新スマホやノートPCを接続しても十分なスピードが出ません。
ホテル側の設備更新が追いついていないケースが多いのです。


③ 建物構造・電波干渉の影響

ホテルは壁が厚く、鉄筋コンクリートでできていることが多いですよね。
この構造が電波を通しにくいという問題を引き起こします。

特に角部屋やエレベーター付近、地下階では、
Wi-Fiの電波が届きにくくなる傾向があります。

また、電子レンジやBluetooth機器など、
同じ2.4GHz帯を使う機器が多いと電波干渉が起こり、通信が不安定になります。


④ 回線そのものが遅い(契約プランの問題)

ホテルのWi-Fiは「共用のインターネット回線」を使っています。
もし契約している回線の速度が遅かったり、
プロバイダの混雑が起きていると、
いくらWi-Fi機器を最新にしてもスピードは出ません。

たとえば…

  • マンションタイプの光回線を複数階で共有
  • 安価なベストエフォート型(=理論値ベース)契約
  • 夜間は地域全体で混雑

こういったケースでは、回線自体がボトルネックになります。


⑤ セキュリティ・認証方式の影響

ホテルのWi-Fiには、
「メールアドレス登録」「部屋番号+パスワード入力」などの認証ページがあることが多いです。
この認証システムの仕組みが古いと、通信が遅くなったり、接続エラーが頻発することがあります。

また、通信を保護するための暗号化方式(WPA2など)が古いままだと、
安全性が低いだけでなく、暗号化/復号化の処理負荷で速度が落ちることも。


体感スピードを下げる「見えない原因」

「ルーターは新しいし、人数も多くないのに遅い…」
そんなときは、次のような“見えない要因”が潜んでいることもあります。

  • DNSサーバーの応答が遅い
     → Webページを開くまでに時間がかかる。
  • バックグラウンド通信
     → スマホやPCの自動アップデートが裏で大量データを消費。
  • ホテル内のIoT機器
     → スマートテレビや監視カメラも同じWi-Fiを使っている。

つまり「Wi-Fiは生きてるけど、帯域を誰が使っているか分からない」状態になっているのです。


自分でできる!遅いホテルWi-Fiの改善策

宿泊先で困ったときは、次のような工夫を試してみてください。

  1. 部屋の場所を変えてみる(ルーターに近い位置へ)
  2. 2.4GHz → 5GHz帯に切り替える
  3. モバイルデータ(4G/5G)に一時的に切り替える
  4. VPNをオフにする(必要なときのみ)
  5. 宿泊前に口コミで“Wi-Fi速度”を確認する

また、ポータブルルーターを持参するのも有効です。
最近ではSIMカード内蔵の「モバイルWi-Fi」や「eSIMルーター」も登場しており、
ホテルの環境に依存せず安定した通信が可能です。


ホテル業者側ができる対策

もしあなたがホテル運営者であれば、次のポイントを押さえることで、
お客様からのクレームを大幅に減らせます。

  • 各階にWi-Fi 6対応ルーターを設置する
  • 有線LANも選択肢として残す
  • ネットワーク監視ツールでトラフィックを可視化
  • 回線契約を法人向けに変更(安定性重視)
  • 認証ページを軽量化し、再接続をスムーズにする

特に最近は、動画配信やオンライン会議が標準化しています。
「Wi-Fiが遅い=快適に過ごせない宿」と見なされる時代。
通信環境への投資は、もはや“おもてなし”の一部です。


まとめ|「遅いWi-Fi」は“複合要因”で起きている

  • 利用者が多いと“渋滞”が起きる
  • 機器や建物が電波を妨げる
  • 回線契約そのものが遅い
  • セキュリティ設定やDNSなどの見えない要因もある

つまり、Wi-Fiの遅さ=どこか一つの問題ではないのです。
利用者・ホテル双方が環境を見直すことで、
「ストレスゼロの通信環境」は確実に実現できます!


ご相談ください|「Wi-Fiが遅い」「設定の仕方が分からない」「通信環境を見直したい」そんな時に

  • ホテルや店舗のWi-Fiを安定させたい
  • 法人向けの高速・安定したネットワークを導入したい
  • 既存の回線・ルーターの見直しをしたい
  • お客様満足度を上げるために通信品質を改善したい
  • 安全かつ効率的に運用できるネットワーク設計を行いたい

当社では、「困った時に駆け込める、情報システムのかかりつけ医。」として、幅広くサポートいたします!
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