はじめに|「昨日まで開けたのに!?」そんなときありませんか?
- Aさん
- 昨日まで普通に開けてた共有フォルダが、急に“アクセスできません”って出るんです…
- Bさん
- え?ネットはつながってるし、フォルダも表示されてるのに?
仕事中やリモートワークでファイルを開こうとしたとき、共有フォルダに突然アクセスできなくなる――。
誰しも一度は経験のあるトラブルではないでしょうか。
実はこれ、「ネットワークの不具合」ではなく、フォルダの“権限設定”が原因のケースが多いんです。
本記事では、そんな「急に共有フォルダに入れなくなった!」ときの原因と、
すぐできる権限チェックの方法をやさしく解説します。
そもそも「共有フォルダ」とは?
共有フォルダとは、同じネットワーク内やクラウド上で複数の人が同じファイルを見たり編集したりできるフォルダのこと。
たとえば社内ではこんな使い方をしています:
- 部署ごとのドキュメント共有(例:経理、総務、営業資料など)
- 社外とのファイル共有(例:Google ドライブやOneDrive、NASなど)
- チーム内プロジェクトの作業ファイル管理
フォルダは「共有」されているとはいえ、
アクセスできる人とできない人を区別する仕組み(権限設定)があります。
アクセスできなくなったときの主な原因
① 権限(アクセス許可)の変更
最も多い原因がこれです。
共有フォルダの管理者が「閲覧できるユーザー」や「編集できるユーザー」を変更したことで、
自分のアクセス権が外れてしまったケースです。
特にクラウドストレージ(Google ドライブ、OneDrive、Dropboxなど)は、
誤って権限を外してしまうことも珍しくありません。
確認ポイント:
- フォルダの共有設定画面で、自分のアカウントが含まれているか
- 表示が「閲覧のみ」になっていないか
② ネットワークやVPNの接続不良
社内サーバー型の共有フォルダ(NASやファイルサーバー)では、
社外から接続する場合にVPN(仮想専用線)が必要です。
VPNが切断されていると、フォルダが見えなくなることがあります。
確認ポイント:
- VPNクライアントが正しく接続されているか
- 「社内ネットワーク限定」の設定になっていないか
③ フォルダやファイルの移動・削除
共有フォルダ自体が移動された、もしくは名前が変更されたケースもあります。
特に共有元がGoogleドライブなどの場合、
共有設定がファイル単位で消えることがあるので注意が必要です。
確認ポイント:
- 他のメンバーに「フォルダの場所が変わっていないか」確認
- 検索バーでフォルダ名を検索
④ 自分のアカウント設定の問題
Microsoft 365 や Google Workspace などの組織アカウントでは、
退職者や部署異動に合わせてアクセス権限を自動で更新する仕組みがあります。
その際に、システムがあなたの権限を誤って外してしまうことも。
確認ポイント:
- ログインしているアカウントが正しいか
- 同じPCで複数アカウントを使っていないか
すぐできる!権限チェックのステップ
Step 1|自分のアクセス権を確認する
自分の権限が「閲覧者」または「編集者」として表示されていればOK。
「削除されている」場合は、管理者に再追加を依頼しましょう。
Step 2|ネットワーク接続を確認
- 社内Wi-Fiに接続できているか
- VPNが切断されていないか
- 別のPCやスマホからアクセスできるか(比較チェック)
Step 3|フォルダの存在を確認
- 他のメンバーが同じフォルダにアクセスできているか
- 最近フォルダ構成を変更した人がいないか
- ゴミ箱や「最近使ったアイテム」に残っていないか
Step 4|管理者に問い合わせる
すべて確認しても解決しない場合は、管理者権限を持つ担当者に相談しましょう。
社内システム担当者や情報システム部門が、権限ログやアクセス履歴を確認できます。
よくある質問(FAQ)
Q1:フォルダを開こうとすると「アクセスが拒否されました」と出ます。
→ あなたのアカウントに閲覧権限がない可能性があります。
フォルダ所有者に「閲覧権限を付与してください」と依頼しましょう。
Q2:同僚は開けるのに自分だけ開けません。
→ 権限が個別設定されている、またはアカウントが異なるケースが多いです。
まずはログインしているアカウントを確認してください。
Q3:VPNを繋げてもアクセスできません。
→ VPNの設定ファイルが古い、またはIP制限がかかっている場合があります。
情報システム部門に再接続設定を依頼しましょう。
トラブルを防ぐためのポイント
- 共有設定の変更は複数人で確認する
- アクセスできなくなったら、焦らず「権限・ネット・フォルダ位置」を順番に確認
- フォルダ構成の変更や削除時には、関係者に必ず共有する
まとめ
- 「アクセスできない」=必ずしもネットワークの問題ではない
- 多くの原因は「権限設定」や「アカウントの違い」にあり
- 管理者確認前にできる“セルフチェック”で早期解決可能
突然のアクセス拒否も、落ち着いてチェックすればほとんどが数分で原因が特定できます。
「誰に聞けばいいかわからない」ときは、情報システム部門や社内ヘルプデスクに相談を。
ご相談ください|「権限変更や共有ルールを見直したい」そんな時に
- 社員ごとに適した共有フォルダのアクセス権限を設定したい
- 社内PCのアクセスログや共有ポリシーを整備したい
- 自動化ツールを使って社内IT管理を効率化したい
- 会社全体で安全かつスムーズにファイルを共有したい
当社では、「困った時に駆け込める、情報システムのかかりつけ医。」として、幅広くサポートいたします!
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