はじめに|ファイル共有で「アクセスが拒否されました」ってどういう意味?
- Aさん
- 昨日送ってもらったExcel、開こうとしたら“アクセスが拒否されました”って出て開けないんだけど…
- Bさん
- あれ?共有設定ちゃんとしたはずなんだけどな……
仕事でもプライベートでも、「ファイル共有」は日常的に行われています。
ですが、このようにアクセス拒否(アクセスが拒否されました)というメッセージが表示されてしまうこと、ありますよね。
特に最近では、Google ドライブやOneDrive、SharePointなどのクラウドストレージを使うケースが増えています。
便利な反面、アクセス権限や設定のミスで「見れない・開けない・共有できない」というトラブルが多発しています。
今回は、そんな「アクセスが拒否されました」が出る原因と対処法を整理していきましょう!
「アクセスが拒否されました」とは?
このメッセージは、ファイルやフォルダに設定されたアクセス権限により、あなた(または相手)が中身を見たり編集したりできない状態を意味します。
つまり、「あなたはこのファイルを開く許可をもっていません」ということです。
この拒否はセキュリティのために設定されているもので、
勝手に誰でも見られないよう、企業や個人で慎重に管理されています。
よくある原因①|共有設定のミス
最も多いのが「共有範囲」の設定ミスです。
代表的な例
- Googleドライブの場合:「リンクを知っている全員」に設定していない
- OneDrive・SharePointの場合:「特定のユーザーのみ」共有にしてしまっている
- 社内クラウドの場合:同じ組織ドメインでしかアクセスできない設定になっている
対処法
共有リンクを発行する際に、「閲覧可」なのか「編集可」なのかを確認し、
必要に応じて「組織外のユーザーにも許可」などの設定を見直しましょう。
また、共有相手のメールアドレスを間違えているケースも意外と多いです。
メールアドレスを一文字間違えただけでアクセス拒否になります。
よくある原因②|ファイルの所有者または保存場所の変更
「昨日まで開けたのに、今日は開けない」――
そんなときは、ファイルの保存場所や所有者が変わった可能性があります。
たとえば:
- 管理者がフォルダを移動・削除した
- 所有者が退職やアカウント削除により権限がリセットされた
- 共有フォルダの親ディレクトリが非公開に設定された
このような場合、リンクそのものは残っていても、アクセス権限が切れてしまいます。
対処法
所有者に再度共有してもらうか、組織の管理者に権限の再発行を依頼しましょう。
よくある原因③|セキュリティソフト・ネットワーク設定
企業のネットワークやウイルス対策ソフトによって、
外部ストレージや不明なリンクがブロックされる場合があります。
たとえば:
- 社内LANからGoogleドライブへの接続が制限されている
- ファイアウォールで外部共有が禁止されている
- セキュリティソフトが「危険な通信」と判断して遮断している
この場合、アクセス拒否のメッセージが出ても、実際には共有設定の問題ではなく「ネットワーク上の制限」であることも。
対処法
会社のIT管理者やシステム担当者に相談し、セキュリティポリシー内での例外設定を依頼しましょう。
よくある原因④|サインインしているアカウントが違う
これも非常に多いケースです。
GoogleやMicrosoftなど複数アカウントを使っていると、
アクセス権限を持たないアカウントでログインしているため拒否されてしまいます。
たとえば:
- 個人アカウントで開こうとしている(共有は会社アカウント向け)
- 別のブラウザで違うアカウントが優先されている
対処法
一度ログアウトし、共有されたアカウントでログインし直してから開いてみましょう。
また、プライベートブラウザやシークレットモードで試すと切り分けがしやすいです。
よくある原因⑤|ファイルの権限が「閲覧のみ」
「アクセスはできるけど、編集ができない」場合もあります。
これは閲覧権限しか付与されていない状態です。
うっかり編集しようとすると、「権限がありません」「アクセス拒否」と表示されることがあります。
対処法
所有者に「編集権限を付けてほしい」と依頼しましょう。
同時編集を想定しているなら「コメント可」や「共同編集者」として設定するのが安心です。
こんなトラブルを防ぐためのチェックリスト
チェック項目 | 内容 |
---|---|
✅ 共有リンク設定 | 「組織外にも共有できるか」を確認 |
✅ メールアドレス | 相手のアドレスが正しいか再確認 |
✅ アカウント | 正しいアカウントでサインインしているか |
✅ 保存場所 | 元のフォルダが削除・移動されていないか |
✅ セキュリティ設定 | ネットワークやソフトがブロックしていないか |
最新トレンド|「ゼロトラスト」時代のアクセス制御
最近では、セキュリティ強化の流れから「ゼロトラストモデル」が注目されています。
これは「社内だから安全」とは考えず、全てのアクセスを都度検証する仕組みのこと。
クラウドサービスでも、
- 一定期間アクセスがなければ自動でリンクを無効化
- 不審なIPアドレスからのアクセスを遮断
- MFA(二要素認証)で本人確認を徹底
といった対策が進んでいます。
便利さと安全性の両立が求められる今、アクセス拒否エラーは「不便」だけでなく「守られている証拠」でもあります。
まとめ|焦らず、設定と権限を一つずつ確認!
アクセスが拒否されました=すぐに壊れているわけではありません。
ほとんどのケースは、共有設定・アカウント・ネットワークいずれかの問題です。
トラブルに遭ったら、
- アカウントの確認
- 共有リンクの範囲確認
- 管理者への問い合わせ
の順で落ち着いて対応しましょう。
ご相談ください|「共有ファイルが開けない」「アクセスが拒否されました」そんな時に
- 社内共有ファイルが「アクセス拒否」で開けない…
- Googleドライブのリンクが「権限がありません」と表示される
- OneDriveやSharePointのアクセス設定がわからない
- 社外の方に資料を共有したいけれど、安全な方法が知りたい
- ファイル共有の仕組みを社内全体で整えたい
当社では、「困った時に駆け込める、情報システムのかかりつけ医。」として、幅広くサポートいたします!
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