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【知らなきゃ損!】障害対応で活躍する“監視ツール”の仕組み

はじめに|「監視ツール」ってなに?どんなときに役立つの?

Aさん
昨日、会社のシステムが止まっててさ。監視ツールが通知出してくれて助かったよ!
Bさん
えっ、“監視ツール”って何?怖そうな名前だけど…。

オフィスやリモートワークでシステムを使う今、こんな会話を耳にしたことはありませんか?
「監視ツール」という言葉、なんとなく聞いたことはあっても、
実際に“何を監視しているのか”“どうやって障害を防いでいるのか”までは知らない人が多いんです。

でも実はこの監視ツール、私たちの仕事や生活の中で欠かせない“縁の下の力持ち”。
インターネットやクラウドサービスが当たり前になった今、システムを守るための基本知識として
知っておきたいテーマの一つです。


「監視ツール」は“システムのお医者さん”

そもそも監視ツールとは?

監視ツールとは、システムの健康状態を24時間見守る仕組みのこと。
たとえば、人間で言えば「体温計」や「血圧計」のように、体調の変化を教えてくれる存在です。

パソコンやサーバー、ネットワーク機器などが正常に動いているかを常にチェックし、
異常を検知したら、担当者にすぐアラート(通知)を送ります。

「監視=問題が起きる前に気づく」
これが、障害を未然に防ぐ最大のポイントです。


監視ツールで“何を”見ているの?

監視と一口に言っても、実はいくつかの種類があります。
代表的な3つを見てみましょう。

① 死活監視(しかつかんし)

これは「サーバーが生きているか?」を確認する監視。
「ping監視」と呼ばれることもあります。
たとえば、定期的にサーバーへ信号を送り、返ってこなければ「停止している」と判断します。

➡️ 人間でいうと「脈拍を確認するようなもの」です。


② リソース監視

サーバーやPCが「どれだけの力を使っているか」をチェックする監視です。
CPU(頭脳の使いすぎ)、メモリ(作業机の広さ)、ディスク容量(収納スペース)などを監視します。

➡️ もしリソースが限界に近づいていたら、「処理が遅い」「アプリが止まる」などの症状が出ます。
監視ツールがこれを検知してくれるおかげで、早めに対処が可能になります。


③ ログ監視

システムが出す“記録(ログ)”を監視する仕組みです。
たとえば、エラーログに「異常終了」などの文字があれば、担当者に知らせます。

➡️ まるで「健康診断の結果表」を毎日チェックしているようなイメージです。


よくある監視ツールの導入パターン

監視ツールは、企業の規模や目的によって導入方法がさまざまです。

用途特徴
社内サーバー監視Zabbix, Nagiosなど無料で使えるOSSが多い
クラウド監視AWS CloudWatch, Azure Monitorクラウド環境に最適
アプリ監視Datadog, New Relicアプリ性能やエラー率を可視化
ネットワーク監視PRTG, SolarWindsなど通信の状態をリアルタイムで把握

※本記事では商標侵害を避けるため、名称は一般的に知られた代表例を紹介しています。


なぜ監視ツールが必要なのか?

理由①:トラブルの“早期発見”ができる

システム障害は、ある日突然起きるわけではありません。
多くの場合、「CPU使用率が上がっていた」「メモリが足りなかった」など小さな兆候があります。

監視ツールはその小さな異常をいち早く察知し、通知してくれるため、
大規模な障害に発展する前に対応できます。


理由②:障害対応のスピードが上がる

もしシステムが止まっても、監視ツールが「どこで、何が起きたか」を記録してくれていれば、
原因究明のスピードが格段に上がります。

例:

  • 「CPU100%」→負荷の高いプログラムがある
  • 「ネットワーク遅延」→通信経路に問題
  • 「特定サーバーのみダウン」→機器の故障可能性

理由③:チーム全体の“見える化”につながる

監視ツールのダッシュボードでは、
「今どのサーバーが元気で、どこに問題があるか」をひと目で確認できます。
在宅勤務でも、離れた場所からでも状況把握が可能です。


監視ツールの“進化”トレンド

かつては「監視=通知が来たら人が対応」というスタイルでしたが、
最近ではAIや自動化の導入が進んでいます。

AIが異常を“予測”する時代に

AIが過去のログデータを学習し、
「このままだと明日の夜にCPUが限界を超える」といった予測もできるようになっています。

クラウド化・統合管理の流れ

オンプレミス(自社サーバー)だけでなく、クラウド環境、IoT機器など、
多様なシステムをひとつの画面でまとめて監視できるようになりました。

➡️ つまり、システム運用の“指令室”のような役割を果たしているのです。


家庭や小規模オフィスでも役立つ?

意外かもしれませんが、監視ツールは企業だけでなく、
小規模オフィスや個人事業主にも便利なツールです。

たとえば、

  • NAS(ファイルサーバー)の容量監視
  • Wi-Fiルーターの稼働チェック
  • クラウドストレージの同期エラー監視

など、日常的な「困った!」を減らすのに活用できます。


まとめ|“見えない安心”を支える存在

監視ツールは、私たちの生活やビジネスを裏側から支える縁の下の力持ちです。
トラブルが起きる前に気づき、問題を最小限に抑える。
まさに「ITインフラの健康診断士」と言えるでしょう。


ご相談ください|「システムの監視方法が分からない」「障害対応を自動化したい」そんな時に

  • 社内サーバーやネットワーク機器を安定して運用したい
  • 監視ツールを導入して障害発生を早期に検知したい
  • アラートの設定やログ分析の方法を見直したい
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当社では、「困った時に駆け込める、情報システムのかかりつけ医。」として、幅広くサポートいたします!
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